保護
生まれたばかりの子猫を保護したら?ミルクボランティアに頼るという選択
母猫が戻らず、本当に人の手で育てる必要がある乳飲み子を保護したとき。「かわいいし、自分でミルクをあげて育ててみたい」と思う人もいると思います。
でも、生まれたばかりの子猫は、数時間おきの授乳と保温が必要です。飲ませ方を間違えると、ミルクが気管に入って命に関わることもあります。 初めてなら、なおさら一人で抱え込まず、近隣に受け入れてくれる団体や、乳飲み子に慣れたミルクボランティアが見つからないか探してみてください。
まず、本当に母猫が戻らないか
外で乳飲み子だけを見つけても、母猫が一時的に離れているだけかもしれません。子猫に差し迫った危険がなく、明らかな異常もなければ、少し離れて母猫が戻るか確認します。
母猫が戻ってきて普通に世話をしているなら、そのまま母猫に育ててもらう方が安心です。 保護したいと思ったら、親猫と子猫一緒に迎え入れてあげてください。
関連記事:「野良の子猫を見つけたら?母猫がいるのに連れ去らないで」
乳飲み子は、ミルクをあげれば終わりではありません
まだ小さい子猫は、自分で体温を保つのが苦手です。自力で排泄できない時期なら、授乳のあとに排泄を促す必要もあります。
授乳も1日数回で済むとは限りません。月齢が低いほど、夜中を含めて短い間隔でお世話が必要になります。
仕事や学校で日中家を空ける生活とは両立しずらく、目がまだ開いていないくらい小さい時期は、数時間おきの授乳をこなせる人がそばにいる前提でないと育てられません。
飲ませること自体が難しい子もいます
哺乳瓶を近づければ、みんな上手に飲んでくれるわけではありません。 吸う力が弱かったり、乳首にうまく吸い付けなかったり、体調が悪くて飲めなかったりする子もいます。
「飲まないから」と無理に流し込むのは危険です。ミルクが気管に入れば、命に関わることもあります。
うまく飲めない、体が冷たい、ぐったりしているときは、保温しながらすぐに動物病院へ連絡してください。 無理にミルクを流し込むのは危険です。
ミルクボランティアを頼れるなら、頼っていい
自治体や保護団体には、離乳前の子猫を預かって育てる「ミルクボランティア」「子猫預かりボランティア」などの仕組みがあるところがあります。
乳飲み子を何度も育てている人なら、飲み方や排泄、体重の増え方など、毎日の小さな変化にも気づきやすいです。
もちろん、どこでも必ず受け入れてもらえるわけではありません。 特に子猫が多い時期は、預かれる人が足りないこともあります。
それでも受け入れ先があるなら、「自分でやってみたいから」という理由だけで抱え込まず、経験者につなぐことも選択肢に入れてほしいです。
自分で育てないことは、手放すことではありません
拾った人が、その子を最後まで自分で育てなければいけないわけではありません。
病院へ連れて行く、ミルクボランティアを探す、受け入れ可能な団体につなぐ。自分より慣れている人へバトンを渡すのも、ちゃんとその子を助ける行動です。 離乳し、体調が安定してから育てるという選択肢もあります。
特に初めて乳飲み子を育てる場合は、世話を続けられるか不安があれば、早めに経験者や病院へ相談してください。
相談するときに分かる範囲で伝えること
- 子猫を見つけた場所
- 何匹いるか
- 母猫を見かけたか
- どれくらいの時間、母猫を待ったか
- 目が開いているか
- 歩けるか
- 今はどこで保護しているか
- けがや気になる様子があるか
年齢を自分で正確に判断できなくても大丈夫です。分かることだけ、そのまま伝えれば十分です。
母猫がいるなら、母猫の避妊手術も忘れずに
途中で母猫がいることが分かったら、子猫の預かり先だけを探して終わりではなく、母猫の避妊手術を行いましょう。
母猫が未手術のまま外に戻れば、また妊娠する可能性が高いです。 子猫を保護するのと並行して、自治体の助成制度やTNR対応病院も調べてみてください。
関連記事:「TNR」
乳飲み子を見つけた自分にできること
- 母猫が本当に戻らないか確認する
- 明らかな異常や緊急性があれば動物病院へ相談する
- 乳飲み子の受け入れ先やミルクボランティアがないか探す
- 自分で育てる場合は、授乳・保温・排泄介助について病院や経験者に確認する
- 母猫がいるなら、母猫のTNRも考える
拾った自分が全部やることだけが保護ではありません。その子をちゃんと育てられる人へつなげることも、大事な役割です。