野良猫・TNR
TNRとは?個人でもできる野良猫の不妊去勢
TNRとは、飼い主のいない猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元いた場所へ戻す取り組みです。
「野良猫を助けたいけれど、自宅では飼えない」という場合でも、これ以上猫が増えないようにする方法のひとつとして行われています。
TNRだけですべての問題が解決するわけではありません。手術後の餌やふん尿などの管理まで含めて考えることが大切です。
TNRの3文字は何を意味する?
T:Trap(捕獲する)
N:Neuter(不妊・去勢手術をする)
R:Return(元の場所へ戻す)
つまり、捕獲 → 手術 → 元の場所へ戻すという一連の流れを指します。
なぜTNRをするの?
野良猫にごはんをあげるだけでは、猫が繁殖して数が増える可能性があります。
猫が増えると、子猫が生まれ続ける、餌場に猫が集中する、ふん尿や鳴き声をめぐるトラブルが起きる、世話をする人の負担が増える、といった問題につながることがあります。
不妊去勢手術を行うことで、その猫から新たな子猫が生まれることを防ぎます。
「TNR」と「地域猫活動」は同じ?
同じではありません。
TNRは、捕獲・不妊去勢手術・元の場所へ戻すという行為を指します。
地域猫活動は、地域住民の理解や協力のもとで、不妊去勢手術に加えて、餌の管理、食べ残しの片付け、トイレやふんの管理、猫の頭数や状況の把握などを続ける取り組みです。
つまり、TNRは地域猫活動の重要な一部分と考えると分かりやすいです。
個人でもTNRはできる?
自治体によって制度は異なりますが、個人が野良猫の不妊去勢手術に取り組める地域もあります。
自治体によっては、手術費の助成、捕獲器の貸出、地域猫活動への支援、協力動物病院の案内などがあります。
ただし、始める前に次を確認します。
- 本当に飼い主のいない猫か
- すでに耳カットがないか
- 土地所有者などの理解が得られるか
- 利用できる自治体制度がないか
- 野良猫を受け入れる動物病院があるか
- 捕獲後・手術後の流れを決めているか
耳がカットされている猫は?
TNRで不妊去勢手術をした猫には、手術済みであることが分かるよう、耳先にカットを入れることがあります。V字に見えることから「さくら耳」と呼ばれています。
すでに耳カットのある猫は、再び捕獲・手術をしないよう注意します。
TNRをする前に自治体制度を確認する
自治体の支援には、事前申請が必要なものがあります。
対象地域、対象者、協力病院、助成額、捕獲器の貸出条件なども地域によって違います。
捕獲や手術の前に、住んでいる地域の制度を確認してください。
→ 地域ごとの助成制度は「地域から探す」で確認できます。
動物病院にも事前確認する
動物病院ならどこでも野良猫のTNRを受け入れているとは限りません。
野良猫の受入可否、予約方法、捕獲器のまま連れて行けるか、手術日、術後の引取り、耳カット、費用、自治体助成の利用可否などを事前に確認します。
→ 「TNR対応病院を探す」でも候補を確認できます。
TNRは「戻したら終わり」ではない
TNR後も、その地域で猫が暮らしていくことに変わりはありません。
不妊去勢手術によって猫を増やさないことと、餌やトイレ、清掃などの生活環境管理を一緒に考えることが大切です。
TNRを始める前に、自分にできること
- 対象の猫と頭数を確認
- 耳カットを確認
- 自治体制度を確認
- TNR対応病院を確認
- 捕獲器を用意
- 捕獲・手術・元の場所へ戻す日程を組む
具体的な進め方は「TNRの流れ」で順番に説明します。