保護
外で見つけた猫に飼い主がいないか確認する方法
外にいる猫を見つけても、首輪がないだけで「野良猫」とは限りません。 完全室内飼いの猫が脱走した、首輪が外れた、外に出る習慣のある飼い猫だった、ということもあります。
人慣れしている猫なら、なおさら迷子の可能性を一度確認したいところです。 保護したりTNRを考えたりする前に、「この猫を探している人はいないか」を調べましょう。
首輪がない=飼い主がいない、ではない
猫は首輪をなくすことがあります。安全のため、一定の力がかかると外れる首輪があります。 室内猫なら、普段から首輪を付けていないこともあります。
逆に、首輪をしているからといって現在も飼い主がいるとは限りません。見た目だけで決めず、ご近所の情報を集めます。
まず、その場所で普段から見かける猫か確認する
近所の人、商店、地域で猫にごはんをあげている人などに「この猫を知っていますか」と聞くと、情報が見つかることがあります。
「毎日この家から出てくる」「数年前からここにいる」「最近突然現れた」では、その後の対応が変わります。
耳カットも確認する
耳先がV字や斜めにカットされている猫は、不妊去勢手術済みの目印である可能性があります。
ただし、耳カットがある=誰も世話をしていない猫、という意味ではありません。 地域でお世話している人やボランティアがいることがあるため、安易に別の場所へ連れて行かず、まず地域で確認します。
関連記事:「野良猫を見つけたら最初に確認すること」
自治体の迷子・収容動物情報を確認する
自治体の動物愛護センター、保健所などでは、迷子として届けられた動物や収容動物の情報を公開していることがあります。
住んでいる地域だけでなく、隣接する自治体まで移動している可能性もあるので、境界に近い場所なら周辺地域も確認します。
警察にも確認する
迷子のペットについて、警察へ届け出がされていることがあります。保護した側も、最寄りの警察署・交番へ相談しておくと、飼い主からの届け出とつながる可能性があります。
自治体の窓口と警察は情報が自動的に一つにまとまっているとは限らないため、一方だけで終わらせず、どちらにも確認してみましょう。
動物病院でマイクロチップを確認できることがある
マイクロチップが入っている猫なら、専用リーダーで番号を読み取り、登録情報から飼い主につながる可能性があります。
チップが入っているかは見た目では分かりません。病院へ行く予定があるなら、「マイクロチップを読めますか」と聞いてみてください。
SNSや迷子掲示板も探す。ただし場所の出し方には注意する
X、Instagram、地域SNS、迷子猫掲示板などで、似た猫を探している投稿がないか確認します。 投稿するときは、写真、性別、毛色、保護したおおよその地域などを載せます。
ただし、猫がいる正確な住所や、保護している家の住所まで不特定多数に公開しないでください。個人情報の問題だけではなく、猫を守るためでもあります。
特に人慣れしている猫は、正確な居場所を公開しない
人慣れしている猫は、知らない人でも近づけたり、抱き上げられたりすることがあります。 詳しい場所を公開すると、本当の飼い主より先に第三者が猫を連れて行くこともできてしまいます。
里親募集では、虐待や転売などを目的とした希望者への注意が呼びかけられています。迷子猫の情報でも、「親切な人しか見ない」とは考えず、公開情報は必要最小限にします。
SNSでは「○○市」など広めの地域までにして、正確な場所は、相手が本当の飼い主だと確認できてから個別に伝える方が安全です。
飼い主を名乗る人が現れても、すぐ渡さない
「うちの猫です」と連絡が来ても、投稿に載せていない特徴を確認します。
- 性別
- 年齢のおおよその範囲
- しっぽの長さや曲がり方
- 肉球や体の模様など写真に写していない特徴
- 首輪をしていたなら色や柄
- 不妊去勢手術の有無
- いつ・どこからいなくなったか
最近の写真や動物病院の診察記録などを見せてもらう方法もあります。説明が一致しない、急いで猫だけ受け取ろうとするなど違和感がある場合は、その場で渡さず確認を続けます。
保護した場所・日時・写真を残しておく
飼い主を探すときに、「どこで、いつ、どんな状態で見つけたか」が重要になります。保護前の写真が撮れるなら残しておき、日時もメモします。
首輪があった場合は捨てずに保管します。外れていたものが近くに落ちていた場合も、飼い主確認の手がかりになることがあります。
飼い主がすぐ見つからない場合でも、その間の安全を確保する
道路沿い、猛暑・寒さ、けがなど危険がある猫を保護した場合は、飼い主探しをしながら安全な場所で過ごせるようにします。先住猫がいるなら別室にし、病院にも相談します。
関連記事:「野良猫を保護したら最初にすること」
飼い主が見つからなかったら次を考える
飼い主がすぐに見つからなくても、自分で探す期間だけで次のことを決めないでください。 保護した猫について警察と自治体の窓口に相談し、届け出の手続きや今後の扱いを確認したうえで、飼育や譲渡などを考えます。
ただし、地域猫として世話をしている人がいる猫を勝手に移動させるのは避け、地域の状況も確認します。
関連記事:「TNRとは?個人でもできる野良猫の不妊去勢」
飼い主がいないか確認するために、自分にできること
- 首輪の有無だけで野良猫と決めつけない
- 近所で普段から見かける猫か聞く
- 耳カットの有無を確認する
- 自治体の迷子・収容動物情報を確認する
- 警察へ相談・届け出をする
- 動物病院でマイクロチップを確認できるか聞く
- SNSや迷子掲示板を探す
- 正確な住所は不特定多数へ公開しない
- 飼い主を名乗る人には、公開していない特徴を確認する
関連記事
- 「野良猫を見つけたら最初に確認すること」
- 「野良猫を保護したら最初にすること」
- 「TNRとは?個人でもできる野良猫の不妊去勢」