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野良猫・TNR

野良の子猫を見つけたら?母猫がいるのに連れ去らないで

公開日: 2026/10/2更新日: 2026/10/2

外で小さな子猫を見つけると、「このままにして大丈夫かな」「早く保護した方がいいのでは」と心配になると思います。

ただ、子猫だけでいるように見えても、すぐ近くに母猫がいることは珍しくありません。子猫が元気で、その場所に差し迫った危険がないなら、まずは少し離れて母猫が戻ってくるか見てみてください。

子猫だけでいる=母猫がいない、ではありません

母猫はずっと子猫の横にいるわけではありません。 ごはんを探したり、少し離れた場所へ出かけたりすることもあります。人が近くにいるせいで、戻りたくても戻れずに隠れていることもあります。

子猫を見つけた場所のすぐそばで待つのではなく、母猫から見えにくい場所まで離れて様子を見るのがポイントです。

わが家でも、母猫によって全然違いました

うちのキキが野良猫だった頃は、子猫のジジを置いてよく遊びに行っていました。ジジだけを見ると「母猫がいない」と思ってしまいそうですが、しばらくすると普通に帰ってきます。

逆に、わさびはかなり子煩悩で、子猫たちと一緒にいる時間が長い母猫でした。 それでも、まだ別の場所で子育てをしていた頃は、子猫を置いて我が家までごはんを食べに来ていました。そして少し大きくなった頃、今度は子猫たちを連れて我が家へ来るようになりました。

母猫の行動は一匹ずつ違います。「今ここに母猫が見えない」というだけでは、子猫が置き去りにされたのかどうかは分かりません。

まだ小さい子猫ほど、母猫と一緒にいられる意味は大きい

幼い子猫の世話は、ミルクだけではありません。母猫は授乳しながら体を温め、毛づくろいをし、まだ自力で排泄できない時期には排泄も助けています。

また、生まれてすぐの時期には、母猫の初乳から受け取る抗体が感染から身を守るうえで大切な役割を持ちます。

人の手で育てることもできますが、母猫がきちんと育てているなら、わざわざ早く離す必要はありません。

子猫だけ連れて行っても、母猫が残ればまた同じことが起こります

子猫を保護して新しい家につなげられたとしても、母猫が未手術のまま外に残っていれば、またすぐ妊娠する可能性があります。

猫は翌年まで待ってくれるわけではありません。環境省の資料では、猫は1年に2〜4回出産できるとされています。同じ年のうちに、また子猫が生まれる可能性があります。

さらに、「まだ子猫だから妊娠しない」とも言い切れません。一般には生後6か月前後から妊娠できるようになるとされますが、4〜5か月齢で発情・妊娠した例も報告されています。

不妊去勢手術ができる時期も病院によって違います。 体重1kg前後、生後2か月頃から対応する病院もあります。「6か月になるまで何もできない」と決めつけず、早めに対応病院へ相談しておくと安心です。

子猫をどうするかと一緒に、母猫の避妊手術まで考える必要があります。

母猫に耳カットがなければ、自治体の助成制度やTNR対応病院、捕獲器の貸し出しがないかも確認してみてください。

保護団体に相談するときは、「引き取ってください」だけで終わらせない

保護団体やボランティアに相談するときは、「見つけたので引き取ってください」だけではなく、まず親子の状況を伝えて、自分にできることがないかも聞いてみてほしいです。

母猫を見かけたか、子猫は何匹いるか、耳カットはあるか、親子が普段どこにいるか。そこまで分かれば、子猫の保護と母猫のTNRを一緒に考えやすくなります。

そして、捕獲を手伝える、病院まで運べる、費用を一部負担できる、一時的に預かれる、家で迎えられる子がいないか考える――できることは人によって違います。全部は無理でも、何か一つ担えるかもしれません。相談先と役割を分けられるよう、自分ができることを具体的に伝えます。

危険が迫っている子猫は、母猫を待たずに動く

車が頻繁に通る場所や工事現場など、そのままでは危険が迫っているとき、けがをしているとき、ぐったりしているなど明らかな異常があるときは、母猫を待たず、安全を確保して動物病院へ連絡してください。 体が冷たい乳飲み子は保温しながら相談します。

また、十分に離れて様子を見ても母猫が戻らず、まだ自分で食べられないほど小さい子猫なら、人の手で世話をする必要が出てきます。

その場合は、次の記事「生まれたばかりの子猫を保護したら?ミルクボランティアに頼るという選択」も参考にしてください。

母猫が戻ってきたら

母猫が戻ってきて子猫の世話をしているなら、まずは母子を一緒にしておきます。子猫が育つのを見ながら、母猫の避妊手術と子猫たちの今後を考えていきます。

手術の時期や方法は猫の状態によって変わるので、TNR対応病院や自治体の制度を確認してください。

子猫と母猫のために、自分にできること

  • 子猫のいる場所に差し迫った危険がないか見る
  • 少し離れて、母猫が戻るか確認する
  • 母猫と子猫の頭数、耳カットの有無を確認する
  • 母猫がいるなら、子猫だけを連れて行かない
  • 子猫の今後と一緒に、母猫のTNRも考える
  • 母猫が戻らない乳飲み子なら、動物病院や経験者、受け入れ可能な団体へ相談する

子猫を助けることと、次の子猫がまた生まれないようにすること。どちらか一方だけでなく、両方を一緒に考えていきたいところです。

#野良猫#子猫#TNR