野良猫・TNR
捕獲器を使う前に準備するもの
野良猫のTNRで捕獲器を使うなら、猫が入ってからのことまで決めてから設置します。
「とりあえず捕まえて、それから病院を探そう」とすると、すぐに手術できるとは限りません。電話した病院が「次に空いているのは1週間後」ということもあります。その間ずっと猫を捕獲器で待たせるわけにはいかないので、病院の予約、捕獲器を置く場所、搬送方法まで決めてから始めます。
また、一度捕まった猫は、警戒心が強くなり、捕獲器に入りにくくなります。
病院の予約を先に取る
最初に決めたいのは手術日です。
猫が捕まる日を完全に予測することはできませんが、手術日を決めておけば、その日から逆算して捕獲できます。
捕獲できなかったときの連絡方法も病院に確認しておきます。
捕獲器を置いていい場所か確認する
自分の土地ではない場所へ勝手に捕獲器を置かないようにします。
京都市の捕獲器貸出でも、設置場所について土地所有者などの承諾を得ることが条件になっています。
道路沿いや店舗、集合住宅の敷地などで行う場合は、管理者への確認もしておく方が安心です。
飼い猫を間違えて捕まえないよう、周囲にも確認する
外にいる猫がすべて野良猫とは限りません。
首輪がなくても外へ出ている飼い猫の可能性があります。熊本市も、捕獲前に地域住民へ知らせるなど、誤って飼い猫を捕獲しないよう注意するよう案内しています。
いつもその猫を見ている人がいれば、飼い主がいないか、すでに手術済みではないか聞いてみます。
捕獲器は事前に動作確認しておく
借りた捕獲器でも、自分で用意したものでも、当日いきなり使うのではなく、一度扉がきちんと閉まるか試しておきます。
猫がよく通る場所に安定して置けるかも確認します。ぐらつく場所や傾いた場所は避けます。
自治体や保健所で貸し出している地域もあります。京都市や神奈川県の一部地域でも、TNR目的の捕獲器貸出があります。
捕まった猫を覆う布を用意する
捕獲器に猫が入ると、驚いて中で暴れます。
捕まったら、タオルやシーツなどで捕獲器全体を覆うと、外が見えにくくなり落ち着きやすくなります。
捕獲器1台につき1枚、全体を覆える大きさの布を準備しておくと使いやすいです。
捕獲器を設置したまま、その場を離れない
捕獲器を仕掛けたら、そのまま置いて帰らないでください。
猫が警戒しないよう少し離れて待ちますが、捕まったらすぐに対応できる場所で見守ります。
捕獲された猫を暑い場所や寒い場所に長時間置くのは危険です。野生動物など、ほかの動物が入る可能性もあります。
捕まっても、むやみに扉を開けない
猫が中で暴れていると、かわいそうで出してあげたくなるかもしれません。
でも、そこで扉を開けると逃げてしまったり、人がかまれたり引っかかれたりする危険があります。
まず捕獲器を布で覆い、安全な場所へ移動します。そのあとの扱いは、予約している病院の指示に従います。
車で運ぶ準備もしておく
捕獲器が車の中で動かないようにし、下にはペットシーツやタオル、防水できるシートなどを敷いておくと掃除がしやすくなります。
捕獲器を積み重ねたり、温度管理のできない場所へ載せたりするのは避けます。
病院へ持ち込む容器の条件もあるので、捕獲前に確認してください。
手術後に猫を休ませる場所も、先に決めておく
手術が終わった猫は、麻酔の影響で体温をうまく調節できません。外へすぐ戻すのではなく、病院の指示に従って、暖かく静かな室内でしっかり覚醒するまで休ませます。
可能であれば、術後そのまま病院で一晩預かってもらえるか、予約の時点で聞いておくと安心です。病院で預かれない場合は、自宅などに温度管理のできる回復場所を用意します。
TNRでは、手術後の猫を一晩、病院または温度管理された静かな場所で回復させる方法が一般的です。麻酔が十分に抜け、猫の様子を確認してから、病院の指示に従って元の場所へ戻します。
捕獲前にそろえておきたいもの
- 猫用の捕獲器
- 捕獲器全体を覆えるタオルやシーツ
- 猫を誘導するための餌
- ペットシーツや新聞紙などの敷物
- 厚手の手袋
- 捕獲器を固定するためのもの
- 車内に敷く防水シートやタオル
- 病院・自治体の連絡先
- 猫の特徴や捕獲場所を記録するメモ
捕獲する前に、自分にできること
- 対象の猫に飼い主がいないか確認する
- 耳カットの有無を見る
- 自治体の助成制度と捕獲器貸出を調べる
- 病院を予約して受け入れ条件を聞く
- 捕獲器を置く場所の許可を取る
- 捕獲後すぐ病院へつなげられる日程を組む